Tokyo Midtown Design Hub

「『DESIGN』の意味を取り違えた日本」 【リエゾンセンター・ライブラリーのブックイベント】

村田智明氏による DESIGN THINKING 3回連続セミナー



リエゾンセンター・ライブラリーは、東京ミッドタウン・デザインハブ内にオープンした不定期のデザインライブラリー。オンラインでご参加いただけるブックイベントを開催いたします。
今回は、デザイナー・村田智明氏を講師にお迎えし、著作から「DESIGN THINKING」を改めて学ぶ全3回のセミナーを実施します。


 

ポストコロナの時代、もし世界標準の「DESIGN」へマインドシフトができなければ、日本は最後のチャンスを逃すことになります。「DESIGN」の本来の役割はビジュアル表現だけではありません。
「DESIGN」の本来の役割を3回のセミナーで考えます。

 

DESIGN」という世界共通の言葉。

 

でも、日本だけが高度経済成長期に「意匠」と訳したことで、ビジュアル以外の要素である計画・企画を意味する「PLANNING」が抜け落ちてしまいました。誰もが多用する「デザイン」という言葉は日本独自の解釈なのです。

 

その状況下でCOVID-19が私たちに与えた試練は、「PLANNING」の欠如に対する警告でした。これから起こる事象を想定し、危機管理を行い、同時に未来を描く「DESIGN」が欠けていたのです。

 

次の時代を生きるために、行政や公的機関、企業や法人団体、教育機関が「DESIGN」に対する意識を変え、そしてそれらをプロデュースしていく私たち「デザイナー」の必要性も理解し活かしていかなければなりません。

 

形而上的に語られることの多かった「デザイン思考」について、具体的に書籍を解説しながら3つの切り口でオンラインセミナーを開催いたします。夜のセミナーですので、グラスを片手にご参加ください。

 

【開催日程】
第1回:7月1日(水) 第2回:8月5日(水) 第3回:9月2日(水)
各回 20:00-22:00

 

【参加費】各回無料

【対象】「DESIGN」に興味のあるすべての方々、「DESIGN」には興味がないすべての方々

 

【協賛】朝日新聞出版/生産性出版/アップルシードエージェンシー株式会社/株式会社ハーズ実験デザイン研究所

 

【講師】
村田 智明
株式会社ハーズ実験デザイン研究所 / METAPHYS 代表取締役

 

大阪市立大学工学部応用物理学科卒。1986年同社設立。

デザイン思考から企画開発をサポートするデザインシンクタンクとして知られ、提唱するS.S.F.B法や感性価値ヘキサゴングラフなどが広く活用されている。プロダクトを中心に、Gマーク金賞、DFAグランプリ、RED DOT BEST OF BEST、iF DESIGN AWARD GOLDなどを始め国内外のデザインアワードで160以上を受賞。Microsoft「Xbox360」を始めとする世界記録を達成したデザインで、Newsweekの「世界が注目する日本の中小企業100社」に選定される。

自ら運営するMETAPHYSは、「行為のデザイン」に基づいて開発から販売までを実践。また、感性価値創造ミュージアムや東京都美術館新伝統工芸プロデュース事業、越前のiiza、鳥取のなんぶ里山デザイン大学、新潟の百年物語やデザインラボ、奈良県産材のTEUDなど、地域振興にも多く携わる傍ら、eco products design competition 2007~2010、 social design conference 2011~2015の開催を通じて、社会性を持ったデザインの啓蒙に尽力している。

著書『ソーシャルデザインの教科書』、『問題解決に効く行為のデザイン思考法』、『感性ポテンシャル思考法』、『「バグトリデザイン」事例に学ぶ「行為のデザイン」思考』。

 


第3回 9月2日(水) 20:00~22:00 ZOOM入場19:50-
社会課題を解決するデザインを考える~「ソーシャルデザイン」思考

お申し込み

東京と大阪で開催された4年間のソーシャルデザインカンファレンスでは、延べ60人の登壇者がそれぞれのソーシャルデザインの実践について語りました。それをBefore、Afterの視点で事業プランをピクトグラム化したのが「ソーシャルデザインの教科書」です。

3回目は、この本を題材に「ソーシャルデザイン」の視点で「DESIGN」を考えます。
デザインが地球や社会に対して正しい視点でなければ、その事業はサステナブルな営みを続けることはできないでしょう。資源問題、健康問題、自然災害、震災復興、地域格差、環境問題、所得格差、IT格差、教育問題など社会課題を解決するソーシャルデザインの実践によって、自分もまた生かされていくというCSVの観点で考えていきます。

参考書籍:
『ソーシャルデザインの教科書』 生産性出版