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多摩美術⼤学 TUB第5回企画展「マテリアル・デザイン・クッキング 〜東レ株式会社×多摩美術大学 ウルトラスエード®の素材探究〜」



多摩美術大学 TUBでは、8月24日(火)より、多摩美術⼤学 TUB第5回企画展「マテリアル・デザイン・クッキング 〜東レ株式会社×多摩美術大学 ウルトラスエード®の素材探究〜」を開催します。

本企画展は、2021年5〜6月に本学の素材研究室「CMTEL(シムテル)」が開催した、東レ株式会社と多摩美術大学の産学協同プロジェクト「マテリアル・デザイン・クッキング」の成果報告展です。このワークショップでは、ウルトラスエード®を切ったり貼ったり熱したりして、「調理」するように素材の変化を楽しみながら、その魅力を引き出すための実験的な取り組みとして、クリエイションのプロセスに焦点を当てる試みが行われました。本企画展には、すぐに作品へつながるようなものもあれば、創作のヒントやアイデアのカケラが垣間見えるようなものも並んでいます。


多摩美術大学 TUB 第5回企画展
「マテリアル・デザイン・クッキング
〜東レ株式会社×多摩美術大学 ウルトラスエード® の素材探求〜」

会 期:2021年8月24日(火)〜28日(土)、9月6日(月)〜18日(土)日曜定休
時 間:11:00〜18:00 入場無料
会 場:多摩美術大学 TUB
東京都港区⾚坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F(東京ミッドタウン・デザインハブ内)
主 催:多摩美術⼤学 CMTEL
協 賛:東レ株式会社

会期中に、ウルトラスエード®を使用した中高生向けワークショップを開催予定です。
詳細は、後日本ウェブサイトにて告知します。
*新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、状況により、プログラム開催方法の変更、開催の延期、中止とさせていただく場合があります。

「Design Cooking」
デザインは料理に似ています。
あらかじめ何を料理するかが決まっていて食材を選ぶこともあれば、ありものを使って何が料理できそうかを考えることもあります。
デザインでも、何をデザインするかが決まっている場合もあれば、材料や加工方法が決まっていて、何をデザインするかを考えることもあります。
たとえば、キャベツの調理方法を色々試して、新しい料理を発明することもあるように、特定の素材の加工方法を色々試しているうちに、新しいデザインを発明することもあるのです。
今回の展示では、東レ株式会社のウルトラスエード®という素材の可能性を引き出すためのワークショップで生まれたサンプルとそのレシピを紹介します。
最終的に何になるのか想像できるサンプルもありますが、いったい何になるのかわからないけど面白いサンプルもあります。
ウルトラスエード®を用いた実験を見て、どのような料理ができるのか?想像して、楽しんで頂ければ幸いです。

「東レ株式会社×多摩美術大学の取り組みについて」

本学は2018年度から東レ株式会社より、インテリアやファッションなどさまざまな領域で活用されている同社のスエード調人工皮革素材「ウルトラスエード®」の無償提供を受け、生産デザイン学科の学生の卒業・修了制作に活用しています。
本年度はさらに、5月〜6月に本学の素材研究室「CMTEL」で「ウルトラスエード®」を用いた素材探究のワークショップを実施しました。本企画展は、このワークショップに参加した生産デザイン学科の学生有志たちが美大生ならではの既成概念にとらわれない自由な発想で”調理”した成果作品などを展示するものです。

「CMTEL
(シムテル:Color/Materials/Trends/Exploration Laboratory)について」

CMTELは、Color(色彩)、Material(材料)、Trend(傾向)をExploration(調査)することによって、自身の制作物の材料や考え方の糸口を見つけるためのLaboratory(研究室)として、2007年7月に多摩美術大学内に設置されました。
さまざまな材料メーカーの協力により最先端の素材や技術を収集し、学内4,700名のアートとデザインを学ぶ学生の為のシンクタンク的な活動にとどまらず、情報の発信や収集を行うために、多摩美術大学と協定校のアートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(米国)のCMTELとの連携を核にし、世界中の大学や研究機関とともに材料やトレンドについて研究を行っています。