Tokyo Midtown Design Hub

地域×デザイン2018 -まちとまちをつなぐプロジェクト-

【地域×デザイン2018】デザイナー×働く「デザイナーは既にワークスタイル・ライフスタイルを変えている」



企画展「地域×デザイン2018」では、地域の特色を活かした活動や、先進的取り組みを行う地域のキーマンや自治体のリーダーにお越しいただき、トークイベントを連日開催します。

 

 


日時
2018年3月11日(日)13:00-19:00

テーマ
デザイナー×働く「デザイナーは既にワークスタイル・ライフスタイルを変えている」

プログラム1
13:00-13:50 伊根町のポテンシャルとこれから
SmallStandard 代表 當間一弘

京都府与謝郡の伊根浦地区は、1階が舟のガレージで、2階が居室になっている「舟屋」が、伊根湾沿いの水際ギリギリに約230軒が群として建ち並んでいる場所です。昔から漁業中心のまちとして栄え、舟屋群は江戸時代中期ごろから存在しているとされ、エリア一帯は、漁村では全国で初めて、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。なぜ、これまでのカフェ・カンパニー株式会社でのキャリアを離れ、人口わずか2100人ばかりの伊根町に家族で移住したのか?その理由とこれからの展望について語ります。

プロフィール:當間一弘
東京都内を主として100店舗以上の飲食店を運営するカフェ・カンパニー株式会社にて、事業企画から空間デザインまで多岐にわたり活躍。代表例は、京都の「IYEMON SALON KYOTO」の設計デザインや、市原SA上り「TABETABI MARKET BOSO FOOD CENTER」での企画・デザイン、東京・浅草の「WIREDHOTEL ASAKUSA」の事業企画等。個人では、中房総国際芸術祭「ICHIHARA ART MIX 2014」に夫婦でアーティストして参加し、イノシシなどの地域食材を活用した期間限定のカフェなどを運営。2017年9月、同社を退職し、京都府与謝郡伊根町に家族で移住し独立。今夏には、伊根浦地区に小さなCAFE & HOTEL を開業予定。

 

プログラム2
14:00-14:50 人気観光都市、京都における町家・旅館の再生の実状ついて
株式会社ワンブロック 代表取締役 辻本祐介

世界の人気観光都市の上位に入る京都。2020年までに1万室が不足していると言われ、宿泊施設を中心とする不動産開発が活況を呈している。その一方で町家は1日2棟が解体され、旅館はこの5年で約40施設が営業を停止している。さらに民泊法解禁となり、運営面でも競合が激化、さらには地域住民とのトラブルなど様々な課題が出てきています。そんな140万人が暮らす町でもある京都において、現存する町家と旅館を再生するために事業スキーム、ファンドの組成等、様々な手法を取り入れ、事業開発を行って来た取組みについて、そして運営や地域住民との関係構築を今後の展望も踏まえてお話しをしたいと思います。

プロフィール:辻本祐介
タテル人。事業を見立て、仕立て、育てる人。 1977年三重県一志郡嬉野町(現、松阪市)生まれ。東北大学工学部建築学科卒。一級建築士、宅地建物取引士。2000年リクルートコスモス(現、コスモスイニシア)入社。2005年都市デザインシステム(現、UDS)入社。事業企画部執行役員。2015年株式会社ワンブロック設立。 月光町アパートメント(2008)、HOTEL ANTEROOM KYOTO(2011)、代々木VILLAGE by Kurkku(2012)、アンテルームアパートメント大阪(2013)にてグッドデザイン賞受賞。

WEBサイト:株式会社ワンブロック

 

プログラム3
15:00-15:50 インタウンデザイナーという生き方
合同会社TSUGI 代表・デザインディレクター 新山直広

福井県鯖江市の「TSUGI」は、産地の活性化に不可欠な地場企業のブランディングや産業観光に取り組む、新時代のデザイナー集団。メンバーは全員が移住者。地元企業のデザインワークやブランディングのほか、産業観光イベントの企画・運営、自社製品開発などに取り組み、産地に新風を吹き込んでいます。地域の「インタウンデザイナー」として、デザイン・ものづくり・地域といった領域を横断しながら、鯖江の産業に貢献している「TSUGI」を率いる新山直広さんに、お話をお聞きします。

プロフィール:新山直広
1985年大阪府生まれ。京都精華大学デザイン学科建築分野卒業。2009年福井県鯖江市に移住。応用芸術研究所を経て、鯖江市役所在職中の2013年に「TSUGI」を結成。以降、未来の産地を醸成する様々なプロジェクトを展開し、2015年に法人化。デザイン・ものづくり・地域といった領域を横断しながら、地域や地場産業のブランディングを手掛ける。

WEBサイト:TSUGI llc.

 

プログラム4
16:00-16:50 取引から取組を生み出すデザイン
ブルーファーム株式会社 代表取締役 早坂正年、グラフィックデザイナー 高橋雄一郎

ブルーファームを起業してからこれまで、六次産業化、農商工連携、東北復興、農業×デザインと様々なテーマで仕事を行ってきました。農家として兼業する側面を持ちながら、同じ目線で仕事に取り組んでいく中で、毎回ぶち当たる壁はいつも「資金」と「販路」が課題です。補助金を活用して新たなチャレンジに挑めるのは一部の農家です。今の一次産業に必要なのは、補助金が無くても小規模農家がデザイナーと共に、商品開発に取り組むシステムです。ブルーファームでは資金が無い農家には物々交換でデザインを、販路が作れない農家には自社で開拓した販路を提供しています。そして、そんな中で見えてきた新たな課題が「地産地消」という一次産業の原点です。「地産地消」という原点に立ち戻り、農業×観光というテーマで新たな取組を始めています。今回は、ブルーファームが起業から現在まで農家と二人三脚で事業を進める中で見てきたこと、感じたことを中心にこれからの一次産業とデザインの関わり方について探ってみたいと思います。

プロフィール:早坂正年
1980年9月3日生まれ、37歳。2003年東北芸術工科大学卒業。カタログギフトのリンベルでバイヤーとして2013年まで勤務。その後、妻の実家の婿養子となり家業でもある農業を始める。米作りをする中で見えてきた一次産業の課題を解決するために、2014年ブルーファーム株式会社を起業。取引から取組へをコンセプトに、農家の商品開発や農商工連携を手がけていく。小規模農家にもデザインを活用してもらうため、デザインと農作物を物々交換する「6チャレ」を開始。2015年自社の小売り用パッケージで、2017年に自社のカフェ公民館がグッドデザイン賞を受賞。

プロフィール:高橋雄一郎
1980年青森県黒石市生まれ、37歳。2003年東北芸術工科大学卒業。仙台市内の広告制作会社を経て,ブルーファーム株式会社に入社。食品を中心とした開発商品の売場のイメージや顧客のニーズ・価格設定など、コンセプトの段階から販売戦略を立て、「土の中から口の中まで」の一貫したストーリー設計を得意とし、グラフィックデザインを軸にとした領域で活動をしている。特に、DIYとグラフィックデザインの融合を得意とし「ブルーファームカフェ」がその代表。翌年自身7件目となるグッドデザイン賞を受賞。自費出版として故郷津軽の風景思想詩「北極星~TSUGARUGAKU~」がある。日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員。

WEBサイト:ブルーファーム

 

プログラム5
17:00-17:50 新たな地場産業、そしてグローバルブランドへ
キネトスコープ社 代表 廣瀬圭治

神山町の人工林の問題をデザイン的アプローチで解決しようと、活動をはじめた「神山しずくプロジェクト」。啓発事業を通じて、商品開発やブランディングを行っていくうちに気づいた本当に目指すべき地域とデザインの役割とは...。地域資源×地域生産×世界販路でグローバルブランドを目指すプロジェクトについてお話しします。

プロフィール:廣瀬圭治
20代前半はバイクで全国を旅する放浪生活。20代後半はVJとして全国のイベントに出演。映像クリエイター、グラフィックデザイナーを得て、2003年にWEBデザイナーとして独立。クロスメディアを活かした企業ブランディングを手がけてきた。2012年に「わたしのマチオモイ帖 展覧会」をきっかけに、神山町へ移住し、田舎暮らしをはじめる。徳島県のデザイン振興担当、NPOグリーンバレー理事に着任。翌2013年、人工林の課題にデザインでアプローチする「神山しずくプロジェクト」を発足。2017年度グッドデザイン賞受賞。

WEBサイト:キネトスコープ社

 

会場
東京ミッドタウン・デザインハブ
インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F

主催
東京ミッドタウン・デザインハブ

企画運営
公益財団法人日本デザイン振興会、学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学

参加費
無料

定員
100名(定員になり次第締め切ります)

企画展会期
2018年2月23日(金)〜 3月11日(日)11:00〜19:00 会期中無休

※スケジュールや発表内容が変更されることがあリます。
※トークイベントは事前のお申し込みが必要です。
※上記以外にも連日開催の予定です。下記にて随時更新しています。

公式ウェブサイト

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