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『オリンピック・デザイン・マーケティング エンブレム問題からオープンデザインヘ』発刊記念トーク



社会学者 加島卓氏をお招きし、著作『オリンピック・デザイン・マーケティング エンブレム問題からオープンデザインヘ』発刊記念トークを開催します。聞き手は毎日新聞 編集委員 永田晶子氏。

 


【日時】2018年3月21日(祝・水) 17:00-19:30(開場16:30)

【会場】インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター

(港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F 東京ミッドタウン・デザインハブ内)

【出演】加島卓氏[社会学者] 聞き手 永田晶子氏[毎日新聞 編集委員]

【主な対象】デザイン、広告・マーケティング関係者を中心にオリンピックのデザインに関心をお持ちの方(学生も可)

【参加費】無料

【定員】100名

【申込方法】先着順で受付 お申込はこちら

【主催】公益財団法人日本デザイン振興会

【後援】公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会、公益社団法人日本サインデザイン協会

 

日本のデザイン史と広告史を専門とする社会学者の加島卓さんは、『オリンピック・デザイン・マーケティング エンブレム問題からオープンデザインへ』を2017年11月に著しました。

2015年に起きたエンブレム騒動の発生要因を、幻に終わった1940年の東京オリンピックや大阪万博などの歴史から遡り、報道記事や報告書、書籍、ブログなど膨大な史料をもとに丁寧に検証したものです。シンボルマークがエンブレムに呼称が変わった背景や、イニシアチブが美術界からデザイン関係者、そして広告関係者に移行した時代的変遷など、オリンピックをめぐってデザインとマーケティングがいかなる関係にあったのかを冷静に紐解いています。さらに、新エンブレムの選考過程における専門性と大衆性の考察、市民参加型社会におけるデザインの在り方に至るまで、計412ページにわたる大著です。

当日は、著者の加島卓さんをお招きし、聞き手は美術や建築、デザイン領域を中心とし、オリンピック関連記事も執筆されている毎日新聞の編集委員永田晶子さんが務めます。

同書を参照しながら、過去にマークやエンブレムをデザイン関係者がどう「作ってきた」のか、広告関係者がどう「使ってきた」のかを歴史的文脈から解説していただき、エンブレム騒動から学ぶべきことを示していただきます。また、市民参加が導入された新エンブレムの選考方法が持つ意味、そして、著者が考える「オープンデザイン」についてもご説明していただきます。

既に招致活動が始まっている大阪万博や、札幌オリンピックにおいて、デザインやマーケティング関係者はどう向きあうべきかを、参加者とともに考えるきっかけの場として開催します。

 

【プロフィール】加島卓(かしま たかし)
1975年東京都生。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。東京大学助教などを経て、東海大学文学部広報メディア学科准教授。博士(学際情報学)。専門はメディア論、社会学、デザイン史、広告史。著書に『〈広告制作者〉の歴史社会学』(せりか書房、2014年、日本社会学会第14回奨励賞)、『オリンピック・デザイン・マーケティング』(河出書房新社、2017年)。2015年8月のエンブレム問題では、TBSラジオ「Session-22」やNHK「クローズアップ現代」などに出演。

 

【参考ウェブサイト】
河出書房新社『オリンピック・デザイン・マーケティング エンブレム問題からオープンデザインへ』

著者インタビュー Web河出

著者インタビュー 毎日新聞「今週の本棚・本と人」文:永田晶子

*当日会場でも同書の販売を予定しています。

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