Tokyo Midtown Design Hub
MAKING as THINKING   「つくる」という「考える」方法 by TAKT PROJECT

ダイヤモンド社の「創造性醸成プログラム」 Design is Dead ? DIAMOND 第6弾

MAKING as THINKING 「つくる」という「考える」方法 by TAKT PROJECT



「つくる」ことで、論理を超えていく。
感性と知性のキャッチボールを体験する、未知へのエクサイサイズ。

ワークショップの概要

新しい商品、新しいサービス、新しい事業――。まだここにない「新しい価値」を創造することは、今のような変化が激しい世の中では、とても大きなテーマです。
それはつまり、どのように「未知」にアプローチするかという問題。しかし、向かう先が「未知」ならば、既存の地図は使えないはずです。知識や経験をもとにした「論理」や「知性」だけではたど着けない。では、どうすればそこにたどり着けるのか――。

このワークショップで得られることは次の3つ。
・「つくる」ことで「考える」新たな発想の習慣
・身体を使って「考える」新感覚
・「未知」を恐れずに、むしろそれを楽しむクリエイティブな態度

講師の吉泉聡氏が率いるTAKT PROJECTは、デザインによる新しい概念の創出と具現化に取り組む「DESIGN THINK + DO TANK」です。自主的かつ多様なプロジェクトから生まれる独自のデザイン理論を携えながら、手を動かし、感じながらつくる事で、 ロジカルな思考だけでは到達できない仮説を構想する「新しい知性」としてのデザインを志向しています。
人が共感できる新しい価値を創造するためには、感性で可能性を広げ、知性で洗練させていく――そんなバランスが求められます。この「MAKING as THINKING」ワークショップでは、思考プロセスに「つくる」を組み込み、言葉だけでなく「かたち」でもアウトプットすることにチャレンジします。

手を動かすことで、感性を呼び覚まし、論理を超えていく。そんな未知へのエクササイズをぜひご体験ください。

開催概要

MAKING as THINKING
「つくる」という「考える」方法
by TAKT PROJECT

日 程:2023年12月12日(火)/ 15日(金)/ 19日(火)
時 間:14:00〜18:00 (12/12は終了後懇親会を予定〜19:00)
会 場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
    東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F ACCESS
受講料:165,000 円(本体価格150,000円+税)
割 引:◎11月18日までの早期申込割引
    ◎DESIGN IS DEAD ? 購読登録者割引
    ◎ダイヤモンド・オンライン会員割引
    << いずれも20%OFF >> 132,200 円(本体価格120,000円+税)
    *DESIGN IS DEAD ?の購読登録はこちらから。
主 催:ダイヤモンド社 / Design is Dead ? DIAMOND

参加申し込み

Program

Day.1 /
● 自己紹介
● イントロダクション
● エクササイズ 1:
見えないものを見る / misreading
目の前にあるものを積極的に「誤読」し、意味を生み出していくエクササイズ。考えることからは 生まれない、その場を感じ・見立て直す態度を実践する。 *野外ワーク

Day.2 /
● エクササイズ 2:
「作品」を作る / your work
要件や条件から正解を生み出していくのではなく、実際につくり、感じる事で、「作品」として他 者に伝えるものを生み出す過程を実践する。

● エクササイズ 3:
あと付けのコンセプト / afterthought
場当たり的にその場で感じ、つくり上げたプロダクトから、「あと付け」をする様にコンセプトをつくり上げる。場当たり的に...には、無意識に込めた感覚があり、ネガティブなものではありませ ん。その無意識を意識化する実践です。

Day.3 /
● エクササイズ 4:
頭で「わかる」身体で「わかる」
つくる事で「わかる」がある事を、実際に素材をつかって実践する。そこから見出された自 分だけが「わかった」の特徴で、作品をつくっていく。

吉泉聡氏より

知性と感性は対立概念ではなく、どちらも人間らしい知的能力ではないか?
未知の何かを追い求める日々のデザインワークと向き合いながら、そんな事を強く感じています。
不思議を解決するばかりが科学ではなく、 平凡な世界の中に不思議を感ずることも科学の重要な要素であろう。
(『中谷宇吉郎随筆集』所収「簪を挿した蛇」より)

これは、世界で初めて人工雪の結晶を作った物理学者、中谷宇吉郎さんの言葉です。
「科学」を「知性」に、「感ずること」を「感性」に置き換えてみると、まさに冒頭の思いと通じてきます。「感性」があるからこそ「知性」の矛先がみつかり、未知の何かが発見されてくのではないでしょうか? つまり、感じることと、論理立てていくこと―、その一連の行為こそが人間らしい知的能力だと考えています。
しかし実際のビジネスの世界ではどうでしょうか?感性はわからないものとして、ビジネスの外側として軽視されてはいなでしょうか? はたまた感性が大事だと思いながらも、どのように消化すべきかわからないままではいないでしょうか?
日々のデザインワークでは、ひとまず手を動かしつくってみる事で、一気に思考が展開していく事が日常茶飯事です。身体を使って「つくる」事は、感性が刺激される事だとデザイナーは経験的にわかっています。そしてそこに、デザインの特異性があると考えています。つまり、デザインにとっての「つくる」事は、何かを完成させる事だけではく「考える」方法そのものなのです。
しかし、デザインや創造性に注目が集まりながらも、この「つくる」事の大切さが、抜け落ちてはいないでしょうか? 知性的に考えたいビジネスからの期待に寄り添い、頭でわかる事として翻訳され、デザインがメソッド化されすぎてはいないでしょうか? 「感じること=わからないこと」に向きあう態度こそがデザインなのであり、そこには感性の存在が欠かせません。
このワークショップは、頭を悩ませる様な難しいことはありません。しかし、つくって感じる事がなければ、まったく前に進むことができない…。そんな、眠ってしまっている感性を呼び起こし「つくる」事で「考える」事が出来る、その実践を体感して行きます。

WORKSHOP DIRECTOR
吉泉聡
Satoshi Yoshiizumi
TAKT PROJECT代表

山形県生まれ。 東北大学工学部機械知能工学科卒業。エンジニアリングを学ぶ。 桑沢デザイン研究所を中退後、2005年より2008年までデザインオフィスnendoに、2008年より2013年までヤマハ株式会社デザイン研究所に在籍。2013年にTAKT PROJECT株式会社を共同設立。TAKT PROJECT代表。 感性と理論をつなぐことに深い興味があり、ロジカルな思考だけでは到達できない仮説を構想する「新しい知性」としてのデザインを志向し、実践している。 世界で最も影響力のある建築・デザインメディアの1つDezeen(英)が主催するアワードDezeen Awards 2019にて「Emerging Designers of the year」に選出。国際的なデザインフォーラムDesign Miami/ Basel(瑞)が、毎年世界の3組のデザイナーに送るアワード「DesignMiami/ Swarovski Designers of the Future Award 2017」に選出。また、イギリス発の国際的なカルチャー誌Wallpaper*(英)にて「25 creative leaders of the future」に選出(2021)。 その他、FRAME AWARD(蘭)、iF Design Award(独)、Red Dot Design Award(独)、German Design Award(独)、グッドデザイン賞、日本空間デザイン賞 / KUKAN OF THE YEAR 2022_日本経済新聞社賞、第25回桑沢賞など、国内外のデザイン賞を多数受賞している。 また3つの作品が、香港の美術館M+に永久収蔵されている。 2023年 21_21 DESIGN SIGHT企画展「Material, or 」展覧会ディレクター 2023年より東北芸術工科大学客員教授 2023年 iF DESIGN AWARD(独)審査委員 2022年より武蔵野美術大学基礎デザイン学科非常勤講師 2021年よりコクヨデザインアワード審査員 2021年 山形エクセレントデザイン2021年審査委員 2018年よりグッドデザイン賞審査委員 2020年 iF DESIGN TALENT AWARD(独)審査委員 2019年より富山デザインコンペティション審査員(〜2021年) 2018年 YouFab Global Creative Awards審査員 2016年より法政大学兼任講師(〜2018年) 2015年より愛知県立芸術大学非常勤講師(〜2021年) 2015年より女子美術大学非常勤講師(〜2016年)