Tokyo Midtown Design Hub
「本・ことば・デザイン」展
開催
終了

東京ミッドタウン・デザインハブ第47回企画展

「本・ことば・デザイン」展



基本情報

東京ミッドタウン・デザインハブでは、東京ミッドタウン・デザインハブ第47回企画展「本・ことば・デザイン」展を8月29日(金)から開催します。
この企画展は、著名なブックディレクターである幅允孝氏を総合ディレクターに迎え、「本とそこに記されたことばを読み取り、いかに豊かに伝えられるか」をテーマに構成されています。文筆や建築、デザインなどの各界で活躍する第一人者により選ばれた「デザイン」を感じる本と、その本の中でもっとも印象に残るテキスト、それら本来は目に見えない言葉というものを展示会場で視覚化し、感じてもらいます。また、選ばれた本は、展示会場内で来場者が実際に手に取って読むことができます。
本そのものに加えて、本の中のことばが空間性を伴ったデザインによって表現されることで、人々により豊かにことばのもつ力が届けられるとともに、デザインの力を実感していただける場となることをめざしています。


●企画概要
名 称:東京ミッドタウン・デザインハブ第47回企画展「本・ことば・デザイン」展
会 期:2014年8月29日(金)~9月28日(日) 11:00–19:00 会期中無休・入場無料
オープニングレセプション:8月28日(木) 19:00~

主催・企画・運営:東京ミッドタウン・デザインハブ(構成団体:公益財団法人日本デザイン振興会、公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会、武蔵野美術大学デザイン・ラウンジ)
協力:王子エフテックス株式会社、株式会社脇プロセス

総合ディレクション:幅 允孝(BACH)
会場デザイン:中村竜治(中村竜治建築設計事務所)
アートディレクション:尾原史和(スープ・デザイン)

選者
伊東豊雄(建築家)、葛西 薫(アートディレクター)、柴田元幸(翻訳家)、服部一成(グラフィックデザイナー)、幅 允孝(ブックディレクター)、平松洋子(エッセイスト)、福田里香(お菓子研究家)、穂村 弘(歌人)、森永邦彦(デザイナー)、渡邉良重(グラフィックデザイナー)
(敬称略/氏名50音順)

選者略歴

伊東豊雄(建築家)
1941年生まれ。65年東京大学工学部建築学科卒業。主な作品に「せんだいメディアテーク」、「多摩美術大学図書館(八王子)」、「台湾大学社会科学部棟」など。現在、「台中メトロポリタンオペラハウス」などが進行中。日本建築学会賞作品賞、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞、王立英国建築家協会(RIBA)ロイヤルゴールドメダル、プリツカー建築賞など受賞。東日本大震災の復興活動に精力的に取り組んでおり、住民の憩いの場、「みんなの家」の建設を推進している(2014年7月までに11軒完成)。2011年に私塾「伊東建築塾」を設立。これからのまちや建築のあり方を考える場として様々な活動を行っている。

葛西 薫(アートディレクター)
1949年北海道札幌市生まれ。1968年文華印刷、1970年大谷デザイン研究所を経て、1973年サン・アド入社、現在に至る。サントリーウーロン茶(1983年~)、ユナイテッドアローズ(1997年~)などの長期にわたる広告制作、虎屋のCI・空間計画・パッケージデザインなどのほか、サントリー、サントリー美術館、六本木商店街振興組合のCI・サイン計画、映画・演劇の広告美術、装丁など、活動は多岐にわたる。近作にNHKみんなのうた『泣き虫ピエロ』の動画制作、ペーター・ツムトア著『建築を考える』(みすゞ書房)の装丁、『HIROSHIMA APPEALS 2013』のポスターがある。

柴田元幸(翻訳家)
1954年東京生まれ。翻訳家、アメリカ文学研究者。主な訳書にオースター『幻影の書』、ダイベック『シカゴ育ち』、ミルハウザー『イン・ザ・ペニー・アーケード』、エリクソン『黒い時計の旅』、エヴンソン『遁走状態』など。主な著書に『ケンブリッジ・サーカス』『つまみ食い文学食堂』『翻訳教室』など。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。文芸誌『Monkey』(スイッチパブリッシング)、英語文芸誌Monkey Business(A Public Space)責任編集。

服部一成(グラフィックデザイナー)
1964年東京生まれ。1988年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。ライトパブリシテイを経て、2001年よりフリーランス。主な仕事に「キユーピーハーフ」、JR東日本などの広告、雑誌『真夜中』『流行通信』『here and there』のアートディレクション、美術展ポスター・告知物のデザイン、ブックデザイン、ロゴタイプなど。主な著書に『服部一成グラフィックス』(誠文堂新光社)。

平松洋子(エッセイスト)
1980年、東京女子大学文理学部社会学科卒業。生活文化を中心に、幅広く執筆活動を行っている。主著に『買えない味』筑摩書房刊(第16回ドゥマゴ文学賞 受賞)、『野蛮な読書』集英社刊(第28回講談社エッセイ賞 受賞)など。近刊は『ひさしぶりの海苔弁』(文藝春秋)『本の花』(本の雑誌社)。

福田里香(お菓子研究家)
福岡県生まれ。武蔵野美術大学卒。老舗フルーツ専門店・新宿高野に勤務後、独立。雑誌や書籍を中心に活躍。近著にレシピ集『一年中おいしいアイスデザート』(主婦と生活社)、『フレーバーウォーター』『自分でつくるグラノーラ』(文化出版局)、『フードを包む』(柴田書店)、『こどもお菓子部』(新潮社)。エッセイ集に『ゴロツキはいつも食卓を襲う』『まんがキッチン おかわり』(太田出版)がある。

穂村 弘(歌人)
1962(昭和37)年、北海道札幌市生れ。歌人。歌集『シンジケート』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサキ゛連れ)』、エッセイ『世界音痴』『君がいない夜のごはん』『蚊がいる』など著書多数。評論『短歌の友人』で伊藤整文学賞、絵本『あかにんじゃ』(絵・木内達朗)でようちえん絵本大賞を受賞。

森永邦彦(デザイナー)
1980年、東京都生まれ。早稲田大学、バンタンデザイン研究所卒業。ブランド名はA REAL(日常)、UN REAL(非日常)、AGE(時代)、を組み合わせた造語。2003年から活動を開始。「神は細部に宿る」という信念のもと作られた色鮮やかで細かいパッチワークや、人間の身体にとらわれない独創的なかたちの洋服が特徴。2005年、ニューヨークの新人デザイナーコンテスト「GEN ART 2005」でアバンギャルド大賞を受賞。 2006年より東京コレクションに参加。2011年、第29回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。
2012年、個展「アンリアレイジ展 A REAL UN REAL AGE」(パルコミュージアム・東京)を開催。
2013年、「フィロソフィカル・ファッション2 : A COLOR UN COLOR」(金沢21世紀美術館・石川)を開催。2015 S/S パリコレクションデビュー。
アンリアレイジ 公式サイト:www.anrealage.com

渡邉良重(グラフィックデザイナー)
1961年山口県生まれ。DRAFTを経て、2012年にアートディレクターの植原亮輔と共にキギを設立。独自の世界観で、グラフィック、テキスタイル、D-BROSをはじめとしたプロダクトのデザイン、絵本『BROOCH』や『JOURNEY』、新装版が刊行された『UN DEUX』の制作、「CACUMA」での服のデザインなど、幅広く活躍。キギと滋賀の職人とで新たに設立したテーブルウェアを中心としたプロダクトブランド「KIKOF」では、ファーストプロダクトの陶器に続き、11月に家具等の新アイテムを発表予定。
www.ki-gi.com

総合ディレクション・選者

幅 允孝(ブックディレクター)
BACH(バッハ)代表。人と本がもう少しうまく出会えるよう、様々な場所で本の提案をしている。伊勢丹新宿店「ビューティアポセカリー」や、「Brooklyn Parlor」など本屋と異業種を結びつけたり、病院や企業ライブラリーの制作など、その活動範囲は本の居場所と共に多岐にわたる。『本の声を聴け ブックディレクター幅允孝の仕事』(著・高瀬毅/文藝春秋)が刊行中。愛知県立芸術大学非常勤講師。www.bach-inc.com

会場デザイン

中村竜治(建築家)
1972年長野県生まれ。東京藝術大学大学院修士課程修了後、青木淳建築計画事務所を経て、2004年中村竜治建築設計事務所を設立。主な仕事に、空気のような舞台(新国立劇場オペラ「ル・グラン・マカーブル」舞台美術)、とうもろこし畑(東京国立近代美術館「建築はどこにあるの?7つのインスタレーション」)、がらんとした部屋(「DESIGNTIDE TOKYO 2010」会場構成)など。著書に「コントロールされた線とされない線」LIXIL出版。

アートディレクション

尾原史和(アートディレクター)
1975年高知生まれ。スープ・デザイン代表。『TRANSIT』『R25』『飛ぶ教室』『ケトル』などの雑誌や、図録・書籍のエディトリアルデザインを中心として、店舗のCI計画や展覧会のアートディレクションなど、多岐にわたり活動している。そのほか、マルチプル・レーベル「PLANCTON」を主宰し、写真集や画集の出版・靴などのプロダクトを制作する。著書に『逆行』(ミシマ社)、『デザインの手がかり』(誠文堂新光社)がある。デザインイベント「SHOWCASE」のディレクターの一人としても活動中。