Tokyo Midtown Design Hub
【クロージングトーク】控えめな創造力が、今という時代に、いかなる意味を持ち得るのか? 

第107回企画展「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」クロージングトーク

【クロージングトーク】控えめな創造力が、今という時代に、いかなる意味を持ち得るのか? 



東京ミッドタウン・デザインハブでは、東京ミッドタウン・デザインハブ第107回企画展「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」を3月22日(金)から5月6日(月・休)まで開催中です。
会期中、展示で紹介する各地のデザイナー・クリエイター等を招いたトーク・ワークショップ等イベントを開催します。


◾️関連イベント⑦ クロージングトーク

本展実行委員会・企画メンバーが、本展の大きな軸である城谷耕生氏の足跡とProgettazioneについて語ります。

日時:5月6日(月) 16:30〜18:30
会場:
東京ミッドタウン・デザインハブ内 インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
登壇:内田友紀(XSCHOOLプログラムディレクター)、坂本大祐(チロル堂設立者、合同会社オフィスキャンプ)、高橋孝治(スベル)、萩のゆき(萩野アトリエ・のがし研究所)、川浪寛朗(本展実行委員会メンバー)、多木陽介(本展実行委員会メンバー、リモート参加)、古庄悠泰(本展実行委員会メンバー)
参加:無料

定員:80名

本展は、現代の日本において、資本主義のパラダイムから批判的な距離をとり、人間や自然を中心に据えたかたちで創造力を発揮する傑出した人々の活動をいくつか選び展示していますが、その彼らの活動の深い意味を理解するための鍵となったのは、第二次大戦後のイタリアに花開いたプロジェッタツィオーネ(イタリアンデザインの起源にあった思想と方法論)でした。 

第1部、第2部が紹介する合計5つの地域の活動を支える創造力は、いずれもがかつてのプロジェッタツィオーネにそっくりと言える特徴を持っていたわけですが、なぜ、歴史のなかで消費主義社会の発展とともに、いったん社会から消えてしまったプロジェッタツィオーネにそっくりな「控えめさ」(humbleness)を持った創造力が、この時代に、地理的にも歴史的にもかけ離れた他国である日本の人々のなかに戻ってきているのでしょうか。

 実は、この傾向は、世界的には前世紀の末、1990年代頃から始まっていましたが、日本ではここへきてようやく明確な手応えを持って各地で頭角を表しつつあると言えるでしょう。観客の皆さんのなかにも、言葉ではうまく言えなかったけれども、同じ実感を持たれていた方が多いと思います。

プロジェッタツィオーネ的な創造力(控えめな創造力)が、現在という歴史を生きる我々にとって、いかなる意味を持ち得るのか? そのことを本展に参加した出展者がまず自問して、その思索を聴衆の皆さんにも共有してもらうような場が持てることを願って、クロージングトークを主催することにしました。

東京ミッドタウン・デザインハブ 第107回企画展
「PROGETTAZIONE (プロジェッタツィオーネ) イタリアから日本へ 明日を耕す控えめな創造力」
会期:2024年3月22日(金)〜5月6日(月祝)11:00~19:00 会期中無休・入場無料
主催:東京ミッドタウン・デザインハブ 共催:「PROGETTAZIONE」展実行委員会
運営:公益財団法人日本デザイン振興会
https://www.designhub.jp/exhibitions/progettazione2024