Tokyo Midtown Design Hub
「魚谷繁礼展 都市を編む」展 朝のギャラリーツアー

【あさ活】TOTOギャラリー・間 x 東京ミッドタウン・デザイン部

「魚谷繁礼展 都市を編む」展 朝のギャラリーツアー



「東京ミッドタウン・デザイン部」は、東京ミッドタウン10周年を記念してスタートした、デザインのフィルタを通して、東京ミッドタウンやその周辺を深く知り・楽しむ活動です。

今回は、TOTOが文化活動として運営する建築の専門ギャラリー “TOTOギャラリー・間” にご協力いただき、5/23(木)より開催中の「 魚谷繁礼展 都市を編む」展のギャラリーツアーを開催します。一般開館前の朝の時間帯に、出展作家である魚谷繁礼さんに直接展覧会を解説いただきます。

魚谷繁礼氏は、京都をはじめ各都市の構成に関するリサーチをベースに京町家の改修を120件以上手掛けるなど、都市の文脈の継承について問題意識をもちながら建築の実践に取り組んでいます。京都では、日々町家や長屋が取り壊されてマンションや駐車場に替わるなど、歴史的街並みが消滅の危機にあります。その中で魚谷氏は、町家だけでなく路地や地割りなどの建築遺構を継承する活動を続けています。
本展では、こうした魚谷氏の都市と建築に向けた視座を「都市を編む」というタイトルで表現します。「都市を編む」とは、「都市の時間を重ねる」ことと「都市構造を読み解き再編集する」ことの両方の意味を内包しています。展覧会を通して、歴史と未来を繋ぐ現代建築の可能性を感じ取っていただければ幸いです。
ぜひご参加ください。

【お申し込みはこちら】

ガムハウス(京都府、2019年)
©笹の倉舎 / 笹倉洋平

コンテナ町家(京都府、2019年)
©笹の倉舎 / 笹倉洋平

もやし町家(京都府、2015年)
©池井健

郭巨山会所(京都府、2022年)
©笹の倉舎 / 笹倉洋平

京都型住宅モデル(京都府、2007年、池井健建築設計事務所と共同設計)
©杉野圭

志積プロジェクト(福井県、2020年、川上聡建築設計事務所と共同設計)
©笹の倉舎 / 笹倉洋平

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▼ギャラリーツアー開催概要
開催日:2024年7月23日(火)午前 8:00-9:30 (15分前受付開始)
会場:TOTOギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3Fに集合)
参加費:無料
定員:30名 *先着順/定員になり次第締め切らせていただきます。

スケジュール(予定):
8:00〜9:00 魚谷繁礼さんによるツアー
9:00〜9:30 Q&Aや感想のシェア、交流(自由参加・途中退席も可です) 
※ホットコーヒーのサービス予定

【お申し込みはこちら】

講師:

©吉田祥平
               ©吉田祥平

魚谷繁礼 (うおや しげのり)
1977年兵庫県生まれ。2001年京都大学工学部卒業、2003年同大学大学院工学研究科修了。現在、魚谷繁礼建築研究所代表。
京都大学などで非常勤講師。2020年より京都工芸繊維大学特任教授。京都をはじめとする国内外の歴史都市において街路街区の構造の変容と現況に関する調査研究を行う。主な建築に「京都型住宅モデル」(京都府、2007年、池井健建築設計事務所と共同設計)、「西都教会」(京都府、2011年)、「ガムハウス」(京都府、 2019年)、「SOWAKA(旧美濃幸)」(京都府、2019年)、「コンテナ町家」(京都府、2019年)、「郭巨山会所」(京都府、2022年)。
主な著書に『住宅リノベー ション図集』(オーム社/2016年)。JIA 新人賞(2021年)、北陸建築文化賞 (2021年)、関西建築家大賞(2022年)、日本建築学会賞(作品)(2023年)など受賞。

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◎展覧会コンセプト

私たちは、歴史都市である京都を拠点に、国内各地で町家や長屋、路地などに関連するプロジェクトに取り組んできました。そしてその取り組みを通して、これらを取り壊すのではなく、そのままの姿で保存するのでもな く、生きた都市遺構としていかに後世へと継承しうるのかを考えてきました。
京都に限らず都市や地域は、多様な事象が積み重なりつつ現在の姿となってあらわれています。そうした歴史性や地域性といったコンテクストを、ただ建築設計のコンセプト構築に利用するのではなく、そのまま空間として享受しうるような建築をつくれないか。そしてその建築は、歴史性や地域性をただ消費するのではなく、それら既存のコンテクストに新たに織り込まれながら、より豊かな都市空間や都市居住の実現へと繋がっていくものでありえないか。
リサーチでは、設計のために行うのではなく、都市のコンテクストと現況をいかに捉え、地域の未来の可能性をいかに提示しうるかに注力します。そのうえでリサーチにより得られた知見を思想的背景にしながら、過去から未来に続く時間軸における現在において、どのような建築をつくりうるかを考えます。
この展覧会では、そのようなリサーチを背景にして設計してきた建築を紹介します。また今回は、京都・五條地域で取り壊されることとなったお茶屋建築の軸組を、東京・乃木坂に移設します。建築はその場所にあり続けることに意味があると考えますが、日々町家などの建築が取り壊されている現在、都市の遺構の一部である軸組を敢えて別所にて再構築することの有意性について、この展示を通して共に考えたいと思います。

展覧会ポスター
                展覧会ポスター

▼展覧会について
https://jp.toto.com/gallerma/ex240523/index.htm

魚谷繁礼展 都市を編む
会期:2024年5月23日(木)〜8月4日(日)11:00~18:00
休館日:月曜・祝日
※ウェブサイト https://jp.toto.com/gallerma にて最新情報をご確認ください。

入場料:無料
会場:TOTOギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)
東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分
https://jp.toto.com/gallerma

主催:TOTOギャラリー・間
企画:TOTOギャラリー・間運営委員会
   特別顧問=安藤忠雄、委員=貝島桃代/平田晃久/セン・クアン/田根 剛
後援:一般社団法人 東京建築士会 一般社団法人 東京都建築士事務所協会 公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部 一般社団法人 日本建築学会関東支部