Tokyo Midtown Design Hub

Why Selfmade City Now!? -ブルックリン再開発の現場から未来的都市のあり方を考える-



ブルックリンをデザインした J. Manuel Mansylla(manman)来日講演!

都市で生活する様々なアクターたちの三者三様のニーズを組み込んだ市民参加型で、障害者やLGBTなどにとっても健康的でクリエイティブなまちを創造都市と呼んでいる。例えば、ブルックリン区(アメリカニューヨーク市)。3人の若者がうま く市 民を巻き込み、貧困層が多く治安の悪い都市がボトムアップから最先端のカルチャー発信地へと化した。
一方、日本の都市開発においては多くの課題が残っている。超少子高齢化 ・不安定な経済事情・マイノリティとして認識されてきた障がい者やLGBT、外国人労働者の市民権の獲得を背景に、我が国においても多様性を受け入れる新たな都市の必要性が叫ばれている。しかし、財源も縮小する中で、国や行政が主導となり市民の生活をデザインしてきた20世紀型のまちづくりは限界を迎えている。
本講演では、従来のまちづくりではなく、市民の巻き込みによるコスト削減と住みやすさを両立する市民主導の21世紀型の開発・計画に光を当てその可能性に迫る。21世紀型の手法でブルックリンを再生させた3人のうちの1人である都市デザインのプロフェッショナルJ. Manuel Mansylla(manman)氏、SDGsの草案をつくったJimena Leiva Roesch氏を招き、ソーシャルイノベーションを巻き起こす名プロデューサー山名清隆氏、サステナブルな社会の実現へと奔走する薗田綾子氏とともに新たな都市の築き方について議論する。
一部の参加しか認められてこなかった都市開発というテーマを市民によるDIY型(=参加型)に 変換するきっかけを、ここからつくりだしていく。

 


「Why Selfmade City Now!? ブルックリン再開発の現場から未来的都市のあり方を考える」
日時 2017年9月29日(金) 18:00-21:30
会場  東京ミッドタウンデザインハブ内 インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
主催 株式会社Granma、公益財団法人日本デザイン振興会

お申し込みはこちら

 

プログラム

17:30 開場
第1部
18:10-18:50
「SDGsによる新たな地球市民としてのマインドセット」 /株式会社クレアン 薗田綾子
18:50-19:30
「今世界で巻き起こっているSDGs x 地方創造の最前線 」/国連 Jimena Leiva Roesch
第2部
19:30-20:10
「ブルックリンの奇跡 ボトムアップ型から起こる都市開発とは?」 /Totem J. Manuel Mansylla(manman)
第3部
20:10-20:50
「日本に起こる新たな地殻変動」/ 株式会社スコップ代表 山名清隆
20:50-21:30
パネルディスカッション/ 株式会社Granma 本村拓人
参加費 3500円
定員 80名
●ゲストスピーカー
J. Manuel Mansylla(manman)氏
グアテマラ出身。Totem共同代表、都市デザイナー。大学在学中にグアテマラ市の地域を現代の芸術と技術のハブに活性化させる革新的なプロジェクトをリード。特別地区の創設に向けて、公共および民間セクターと協力して地域のブランドアイデンティティ、土地利用、公共スペース戦略を変革した。2006年ブルックリンに移住。未活用資産を活性化し経済的可能性を広げるための変革プロジェクトに特化したデザインスタジオFANTASTICAを設立。ニューヨーク市運輸省(DOT)パブリックプラザの創設、ブルックリンのダウンタウン、パークスロープ、ハドソンヤード、ダウンタウンブルックリン、イーストニューヨークの各地にあるDOTストリートシートの市街地基準の開発、ブルックリン・テック・トライアングルの新しいダンボ・ハイツ開発のための屋外スペースの設計。2005年コロンビア大学にて「Best Guatemalan Archietects under 40」に選出された。
Jimena Leiva Roesch氏
グアテマラ出身。持続可能な開発目標と2030年のアジェンダ、グアテマラの気候変動枠組条約の主導者。Wellesley College政治学部でグローバリゼーションの農村地域への影響について研究。2009年から2015年3月まで、ニューヨークでUNグアテマラの常任理事。国連の交渉で77と中国のグループを代表。東京と他の機関の国連大学で新しい外交官との交渉を実践し、グアテマラが非常任理事国であった2012年から2013年の間、グアテマラの安全保障理事会に関与。2015年4月にIPIに入社。気候変動の安全保障上の意味や、天然資源と紛争予防との関係など、新たな問題を担当している。
山名清隆氏
1960年生まれ。社会的動機を高め主体的な連携を創出するソシモ マネジメントの実践者。 キャベツ畑で愛を叫ぶ「日本愛妻家協会」、 ほめるパトカーの「東京スマートドライバー」、水辺の創造力を高め る「ミズベリングプロジェクト」などを手掛ける。大型公共事業の広報 業務を数多くプロデュース。グッドデザイン賞ベスト100、地域づくり 総務大臣表彰。東京大学、神戸大学、国土交通大学で講師など。
薗田綾子氏
1963年兵庫県生まれ。甲南大学文学部社会学科を卒業後、広告代理店、株式会社リクルート映像を経て、1988年株式会社クレアンを設立。代表取締役。企業の環境情報開示として環境報告書やサステナビリティレポートの製作を通して、企業と市民をつなぐコミュニケーションを進め、豊かな社会を実現するために活動中。松下電器産業をはじめ、数10社に上る環境報告書・CSR報告書を製作している。
●ファリシテーター
本村拓人
米国留学中アジア、アフリカを放浪した経験から新たに貧困の定義 (=想像力が枯渇している状態)を提唱。2009年に株式会社Granmaを設立し、個人のクリエイティビティを高めることでこの「貧困」問題解決に取り組む。2010年に「世界を変えるデザイン展」を企画·運営。2015年にはGranma services & consulting Indiaを設立。アジア・アフリカ でのサステナブルシティ(持続可能な都市開発)や地域創生を目的とした事業を開始している。このほか、国内外110カ国以上を回りながら創造性が発揮される都市や地域の特異性に焦点をあて多数メディアやCivil University/colledgeにて講義を展開するRadical Journalistとして活動。2016年より東北 を拠点として活躍する市民ファンド運営機関やオフィス家具などの販売を手が けるITOKI内に設立した新部署にてプロデゥーサーとして日本の地域創生を長崎、福岡、仙台、秋田、福島の5つの地域で展開している。