Tokyo Midtown Design Hub

「産む」にまつわる価値観の問い直しを行うワークショップ



 

▼本プロジェクトについて

本プロジェクトでは、不妊治療や特別養子縁組などをふくむ「産む」にまつわる価値観と選択肢をテーマに、当事者と協業しながら、リサーチ・ワークショップ・作品制作・作品およびプロセスの展示等を行います。

今年になって、不妊治療が一部保険適用されるようになりました。不妊治療にトライする方には喜ばしい制度である一方で、「自らの体から産まないと」という社会的な重圧が根強く残っていることからの、幾重にも渡る不妊治療の身体・精神的負担が生まれている課題があると認識しています。また、特別養子縁組の制度を知らない人は6割と、充分に認知されていない状況です。どちらが選択肢として優れているかではなく、さまざまな選択肢をもとに「子供を産むこと」「子供を育てること」について判断できる環境が整っていないことに、強い課題意識を持っています。今回の一連のプロジェクトを通じて、参加者たちが「わたしがどうしたいのか」「わたしとパートナーがどうしたいのか」を、不妊をはじめあらゆる可能性に想いを馳せながら、「産む」に対して向き合うこと、ひいては前述の社会状況を紐解き、状況を変革していくためのきっかけとなることを望んでいます。

 

▼ワークショップについて

今回のワークショプでは、「不妊治療・特別養子縁組の当事者」、「美術作家・工業デザイナー・建築家などの若手アーティスト・クリエーター」、「これから子どもを持つことについて考えている方々(これから産むことに対峙する”プレ当事者”)」の3つの異なる立場の人々で1つのチームをつくり、これまで私たちが行ってきた当事者や専門家へのリサーチに基づく「産む」にまつわるテーマについて深く対話していく、全4回のワークショップを行っています。


▼日時
2022年10月9日(日)13:00-17:00
2022年11月6日(日)13:00-17:30

▼会場
インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター
(東京ミッドタウン・デザインハブ内)

▼主催
一般社団法人公共とデザイン

https://publicanddesign.studio/

共同代表:石塚理華・川地真史・富樫重太

公共とデザインは「多様な人々による<わたしたち>の公共」を目指し、企業・自治体・共同体と実験を共創するソーシャルイノベーション・スタジオです。住民との協働や生活者起点のリサーチ、実験やワークショップ等に基づく事業創出など、社会課題の当事者との協働からのプロジェクト創出に取り組んでいます。わたしたちは、ソーシャル・イノベーションのためのデザインを通じて、社会課題の当事者が望ましさを描くことに軸足を起きながら、多様な他者としての行政や専門家が既存の社会構造・ルール・慣習などを見つめ直し、各人が持つ価値観を上塗りしながら新しい活動が生み出されることを支援しています。

▼助成
本プロジェクトは公益財団法人日本財団の2022年度助成で「地域とそこに暮らす市民と共に行う持続可能な都市づくり」事業として行なっております。

▼詳細URL
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000100839.html

▼お問い合わせ先
一般社団法人公共とデザイン
publicanddesign.pad@gmail.com