TOKYO DESIGN DISCUSSION2011 テーマは「Rebalance」

インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターでは、デザインを中心とした様々な産業や研究教育機関との連携による人材育成事業の一環として毎年、国際シンポジウムを開催しております。4回目となる今年度は、TOKYO DESIGN DISCUSSIONと名称を変えて、開催いたします。

 

テーマ:REBALANCE(構造の再構成)

世界は様々な構成要素が互いに影響を及ぼしつつ、一定のバランスを保ちながら存在する。しかし、このバランスは決して固定化されたものではなく、閾値を越えることにより構造が大きく変化する。この原理は人間の行動にも当てはめることができる。

例えば今日では当然のようになっている禁煙の風潮は、様々な構成要素を合成する値がある閾値を超えたがために、大きくシフト(REBALANCE)したと考えられる。

我々はこれからの社会を考えた場合、その難しさに茫然自失する。人口、エネルギー、食糧、金融、経済、環境・・・多々ある構成要素、それぞれがこれまでのバランスを保つのが難しい臨界点に近づきつつある。今後どのようにバランス(REBALANCE)をとれば良いか、どちらの「方向」に進むべきか、我々はいまだ見いだせずにいる。

なぜ、我々は見いだせないのだろうか?

それは目指すべき先の社会像が見えていないことに起因する。つまり「これからの“しあわせ”とは?」に対する明確な答えを持ち合わせていないからではないのか。

このような状況下において様々な事象を統合し、全体のバランスを考慮した上で答えを導き出す手法として”デザイン思考”が注目を集めている。そこで本シンポジウムでは様々な分野、業界、職業の方々にお集まりいただき、考慮すべき構成要素を抽出すると同時に、それらを統合化するデザイン思考により「これからの社会」を考えたい。

パネリスト:

Mary Mcbride (Pratt Institute教授)
Miles Penington (Royal College of Art – Innovation Design Engineering(IDE)学部長)
Patrick Whitney(Illinois Institute of Technology – Institute of Design学部長)
Uday Athavankar  (Indian Institute of Technorogy 教授)
石塚 昭彦 (富士通デザイン株式会社 グローバルデザイン事業推進室室長)
伊奈 友子 (経済産業省 製造産業局 デザイン・人間生活システム政策室)
上田 雅彦 (株式会社ブックオフスタートアップ 代表取締役社長)
木村 美代子(アスマル株式会社代表取締役社長)
菅付 雅信 (編集者)
高橋 義明 (内閣府 経済社会総合研究所 主任研究官)
遠山 正道 (株式会社スマイルズ代表取締役社長)
古谷 純 (株式会社日立製作所 インキュベーションデザインセンタ長)

 

スケジュール:

10:00 – 10:30
イントロダクション
財団法人日本産業デザイン振興会 蘆澤 雄亮

10:30 – 12:30
1st Discussion :生活のRebalance
生活者に身近な例を見ながらRebalanceを概観する。

パネリスト:
Patrick Whitney(Illinois Institute of Technology – Institute of Design学部長)
木村 美代子(アスマル株式会社代表取締役社長)
菅付 雅信 (編集者)
遠山 正道 (株式会社スマイルズ代表取締役社長)

モデレーター:
橋本 陽夫(財団法人日本産業デザイン振興会)

13:30 – 15:30
2nd Discussion :産業のRebalance
産業が高次へ移行するにあたりその構成要素を抽出する。

パネリスト:
Uday Athavankar  (Indian Institute of Technorogy 教授)
伊奈 友子 (経済産業省 製造産業局 デザイン・人間生活システム政策室)
上田 雅彦 (株式会社ブックオフスタートアップ 代表取締役社長)
古谷 純 (株式会社日立製作所 インキュベーションデザインセンタ長)

モデレーター:
橋本 陽夫(財団法人日本産業デザイン振興会)

16:00 – 18:00
3rd Discussion :意識のRebalance
これら閾値の変化を統合することで「これからの社会」を議論する。

パネリスト:
Mary Mcbride (Pratt Institute教授)
Miles Penington (Royal College of Art – Innovation Design Engineering(IDE)学部長)
石塚 昭彦 (富士通デザイン株式会社 グローバルデザイン事業推進室室長)
高橋 義明 (内閣府 経済社会総合研究所 主任研究官)

モデレーター:
蘆澤 雄亮(財団法人日本産業デザイン振興会)

18:00 – 18:30
まとめ

18:30 – 19:30
交流会

プロフィール(順次更新):

Mary McBride(Pratt Institute)
Pratt Instituteデザインマネジメントの経済、デザイン、マネジメント戦略に関するリーダー。ニューヨーク大学スターン経営大学院Management Decision Laboratoryディレクター。同大学の臨床学教授。また、SPCインターナショナルにおいても戦略的リーダーシップと管理プラクティスに携わる。専門領域はマーケティング、戦略的プランニング、デザインマネジメント、オペレーション分析、組織的デベロップメントなど。NGOや公共的組織でも活発に活動を行っている。


Miles Penington (Innovation Design Engineering, Royal College of Art)
ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、イノベーション・デザイン・エンジニアリング(IDE)学部長。1992年IDE卒業、日本の積水化学に数年勤務後、UKにてデザインエージェンシーDesign Streamを立ち上げる。その後2008年より現職。


Patrick Whitney(Institute of Design, Illinois Institute of Technology)
Steelcase and Robert C. Pew Professor。イリノイ工科大学インスティテュートオブデザインのディレクター。デザインとビジネス戦略とのリンクやインタラクティブコミュニケーションやプロダクトのデザインメソッドにフォーカスした「テクノロジーイノベーションの起こし方」に関する研究を行っている。Aetna、Texas Instruments、McDonald’s、RTC Industries、Zebra Technologiesなどと共同研究を行っている。


Uday Athavankar(Industrial Design Centre (IDC), Indian Institute of Technology)
イリノイ工科大学インスティテュートオブデザインで建築学を専攻。企業でコンサルティングを行う傍らデザイン教育や研究を行う。現・インド工科大学Industrial Design Centre学科長。フレームワークとして認知理論を使い、認知科学、意味論とデザインの関係に関する研究を行っている。主にメンタルイメージや空間認知、ヴィジュアルシンキングに着目したデザインソリューションを行っている。


伊奈 友子(いな ともこ)
上智大学法学部卒業
平成9年経済産業省入省
資源エネルギー庁電力・ガス事業部電力市場整備課、貿易経済協力局貿易管理部安全保障貿易管理課、商務情報政策局情報政策課、産業技術環境局基準認証政策課を経て平成22年6月より、製造産業局デザイン・人間生活システム政策室室長補佐(現職)


上田 雅彦(うえだ まさひこ)
株式会社ブックオフスタートアップ代表取締役社長
1986年慶應義塾大学卒業後、日本債券信用銀行に入社。国内コマーシャルペーパー引受販売業務に従事し、国内最大手のアンダーライターを務める。1992年北京大学への留学後1994年よりベンチャー企業支援業務、中国進出支援業務に従事。1997年より支援先の一社である 某社の海外戦略支援のために出向。香港総経理に就任後、中国合弁事業立上げおよび北米への自然派煎餅輸出PJを陣頭指揮し軌道に乗せ帰国。2000年4月よりブックオフコーポレーション(株)ビジネスインキュベーション室ゼネラルマネージャー、その後取締役に就任し、同年6月に事業会社のビジネスインフラを起業家に積極的に提供してゆくハンズオン型の(株)ブックオフスタートアップの創業し現在に至る。


木村 美代子(きむら みよこ)
アスマル株式会社 代表取締役社長
2004 年3 月卒 慶應義塾大学大学院 経営管理学科
1988 年3 月 プラス株式会社 入社
1993 年5 月 プラス株式会社 アスクル事業推進室
1999 年2 月 アスクル株式会社 入社
アスクルの創業以来、一貫して商品カタログ制作に関わる。執行役員兼ぽちっと事業部 統括部長として、カタログ制作やWeb 戦略、Web マーケティング等を担当。
2009 年11月アスマル株式会社 代表取締役社長

 

菅付雅信(すがつけ まさのぶ)
編集者。1964年生れ。元『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』『リバティーンズ』編集長。出版からウェブ、広告、展覧会までを“編集”する。編集した本では『六本木ヒルズ×篠山紀信』、北村道子『衣裳術』、マエキタミヤコ『エコシフト』、竹尾ペーパーショウの本『PAPER SHOW』、『東京R不動産2』など。フリーマガジン『メトロミニッツ』のクリエイティヴ・ディレクターも努める。コミュニティカレッジで「編集力講座」を開催中。著書に『東京の編集』『編集天国』。マーク・ボスウィック写真集『Synthetic Voices』でNYADC賞銀賞受賞。


高橋義明(たかはし よしあき)
内閣府経済社会総合研究所主任研究官
米国University of Maryland, College Park校を経て、慶應義塾大学経済学部卒業。英国University College London校修士号(公共政策)、英国University of Southampton修士号(金融市場)。1991年経済企画庁入庁後、OECD事務局(消費者政策担当)、国民生活局総務課調査室長を経て、2009年8月より現職。OECD消費者政策委員会副議長(2007〜2009年)。著書にMobile Commerce (OECD, 2007)など。


遠山正道(とおやま まさみち)
株式会社スマイルズ代表取締役社長
1985年 三菱商事入社 国内建設部、機械情報化推進室等にて勤務
1997年 日本ケンタッキーフライドチキン出向
1999年 Soup Stock Tokyoをお台場ヴィーナスフォートに開店
2000年 三菱商事初の社内ベンチャー企業「株式会社スマイルズ」を設立
代表取締役社長に就任(三菱商事㈱87%、遠山個人13%出資)
2006年 giraffeを開店
2008年 MBOによりスマイルズの株式100%を取得
同時に三菱商事退社
2010年6月現在、Soup Stock Tokyoは東日本・東海地域に51店舗を展開。
2009年9月 PASS THE BATONを丸の内BRIQUE SQUAREに開店

食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo(スープ ストック トーキョー)」、ネクタイの専門ブランド「giraffe(ジラフ)」、新コンセプトのリサイクルショップ「PASS THE BATON(パス ザ バトン)」の代表取締役社長を務める。一方、遠山はニューヨーク、赤坂、青山などで個展を開催するなど、アーティストとしても活躍。美術館を身近に感じてもらう新たな試みである「オープン ミュージアム プロジェクト」のメンバーとしても活動している。本年4月には表参道に2号店をオープンした「PASS THE BATON」は、自ら買い付け、店舗ディレクションを行っている。


古谷 純(ふるや じゅん)
株式会社日立製作所デザイン本部インキュベーションデザインセンター センター長
1960年東京生まれ。1983年早稲田大学理工学部機械工学科卒業後日立製作所入社。
桑沢デザイン研究所二部卒業。AV機器などのプロダクトデザインを経て銀行営業店システム、電子マネーサービスデザインなどを担当。現在は社内新事業創出へのデザインプロセス活用を模索中。専修大学ネットワーク情報学部兼任講師。

 

日時:2011年1月28日(金)10:00〜18:30

会場:東京ミッドタウン・カンファレンス(ミッドタウン・タワー4階)

言語:同時通訳(日⇔英)

参加費:3,000円(会場受付にてお支払いください)

プレイベント:

1月25日 19:00~21:00 Pratt Institute特別セミナー
Designing the Good Life-これからの”しあわせ”の尺度とは?

1月26日 19:00~21:00 IIT×IIT特別セミナー

アジア地域Base of Pyramid(BOP)の不確定性とビジネスモデル

 

お問い合わせ:こちらよりお問い合わせください。

 

 

このイベントは競輪の補助金を受けて実施します。