【あさ活】TOTOギャラリー・間 x 東京ミッドタウン・デザイン部
「ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING 生きるための力学」ギャラリーツアー
「東京ミッドタウン・デザイン部」は、東京ミッドタウン10周年を記念してスタートした、デザインのフィルタを通して、東京ミッドタウンやその周辺を深く知り・楽しむ活動です。
今回は、TOTOが文化活動として運営する、建築の専門ギャラリー”TOTOギャラリー・間"にご協力いただき、5/18より開催される「ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING 生きるための力学」のギャラリーツアーを開催。出展作家であるドットアーキテクツの家成 俊勝さんにご案内いただきます。
ドットアーキテクツは、家成俊勝氏、赤代武志氏によって2004年に共同設立されました。
大阪・北加賀屋を拠点に活動されており、建築設計だけに留まらず、現場施工、アートプロジェクト、さまざまな企画に関わっていらっしゃいます。
ドットアーキテクツ
写真左より勝部氏、土井氏、宮地氏、池田氏、赤代氏、家成氏
◎展覧会について
TOTOギャラリー・間では、「ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学」を開催します。
ドットアーキテクツの特徴は、建築の計画/設計/施工/使用を同じ地平でとらえ直し、そのすべての過程に取り組むことにあります。⼿に届く範囲にある材料や人⼿、知己や地縁までも資源としてその⼒を総動員することで、すべての人が⾃ら使う建築の創造に能動的に関わる可能性をテーマにしています。
分業制による従来の建築の枠組みを⾶び越えるドットアーキテクツの一⾒型破りともいえる活動に共感して、地域の人や多彩な仲間が⾃然に集まり、仕事と遊びの両方を楽しみながら、みなが⽣き⽣きと暮らす場が今、各地で⽣まれています。たとえば⼩⾖島では、瀬⼾内国際芸術祭で「馬木キャンプ」(2013 年)を建設して以来、アートを通じた地域の教育普及の場所づくりに10 年にわたり取り組んでいます。本拠地の⼤阪・北加賀屋の「千鳥文化」(2017 年〜)では、設計だけでなく運営にも携わっています。こうした具体的な場の創出に、現実に柔軟に対応しながら継続的に関わり続けていくことで、そこにふさわしい場所が徐々に⽴ち上っていきます。それら彼らが「⼩さな⾃治空間」と呼ぶものを⽣み出す⼒学(POLITICS OF LIVING)こそが、現状を突破し社会を変革する鍵だとしています。
本展では、建築の可能性を広げる彼らの活動の全貌を紹介するとともに、中庭にパターゴルフ場を出現させ、その場でパターを⼿作りして一緒に楽しめる、余暇を⾃らつくり楽しむ体験を⽣み出します。本展覧会を通して、ドットアーキテクツの「⽣きるための⼒学」の意味を⾒いだしていただければ幸いです。(TOTOギャラリー・間)
◎展覧会コンセプト
POLITICS OF LIVING 生きるための力学
私たちにとって「POLITICS OF LIVING」とは、小さな自治空間を生み出す力学のことをいいます。「LIVING」とは、直接触れられる相互関係の中で日々経験することを指しており、「POLITICS」とは、間接民主制による中央集権的な仕組みではなく、もっともっと小さく局所的な⾃治空間を意志と妥協をもって創造する⼒であり、情報や統計や未来予測によって平準化されていく⽣から、さまざまな特異性に満ちた個々の「⽣」を、私たち⾃⾝で⾃律的に⽣み出す⼒です。私たちの地べたの暮らしから、ともに⽣きる術を⼿に⼊れよう。私たちの日々の実感を伴った具体性を頼りに考え、⼿を動かしてつくり出そう。どんな⼩さなものでも、場所でも、ほんの一部でも、それは私たちの暮らしと繋がっている。建築は、皆に開かれています。
ドットアーキテクツは、⼤阪市南部の工場地帯に建つ廃工場跡に拠点を構え、さまざまな出会いで得られた顔の⾒える多様な仲間たちや⾝近な資源とともに、この「⽣きるための⼒学」を携えて、建築の設計や施工はもちろん、出来事、映画、舞台、パフォーマンス、余暇、バーの運営、畑仕事など多岐にわたる活動を通じて、誰もが分け隔てなく参加できる場づくりを⾏なっています。
ドットアーキテクツの活動を通して、私たちの暮らしや楽しみを貨幣で交換可能なサービスだけに委ねず、資本が⽣み出す洗練された創造物に慣れた⾝体を脇に置いて、「この程度なら⾃分たちでできるじゃないか。とりあえずいっとこ︕」と⾃信をつけてもらいたい。そんな場のひとつを、今回の展覧会でも実現したいと考えています。
馬木キャンプ(⾹川県、2013年)©HIDEAKI HAMADA
No. 07 (大阪府、2018年) ©Yuma Harada
researchlight 「河童よ、ふたたび」(京都府、2016年)
©Shinsaku Arakawa
GDP(Gonzo dot party) (大阪府、2020年)
©アートエリアB1/photo by Ryo Yoshimi
千鳥文化(大阪府、2017年)©Yuma Harada
----------------------------------------------------
▼ギャラリーツアー開催概要
開催日:2023年6月2日(金)午前 8:00-9:30 (15分前受付開始)
会場:TOTOギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3Fに集合)
参加費:無料
定員:25名 *先着順/定員になり次第締め切らせていただきます。
スケジュール(予定):
8:00〜9:00 ドットアーキテクツ 家成俊勝氏によるツアー
9:00〜9:30 晴天時:中庭/雨天時:室内にてQ&Aや感想のシェア、交流(自由参加・途中退席も可です)
※ホットコーヒーのサービスあります。(雨天時は除く)
お申し込みはこちら
ギャラリーツアー講師:
家成 俊勝(いえなり としかつ)
1974年 兵庫県⽣まれ。
関⻄⼤学法学部法律学科卒。⼤阪工業技術専門学校夜間部卒。
専門学校在学中より設計活動を開始。
京都芸術⼤学空間演出デザイン学科教授
----------------------------------------------------
▼展覧会について
https://jp.toto.com/gallerma/ex230518/index.htm
TOTOギャラリー・間 企画展
ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING ⽣きるための⼒学
会期:2023年5月18日(木)~8月6日(日)11:00~18:00
休館日:月曜・祝日
※ウェブサイト https://jp.toto.com/gallerma にて最新情報をご確認ください。
入場料:無料
会場:TOTOギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)
東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分
https://jp.toto.com/gallerma
主催:TOTOギャラリー・間
企画:TOTOギャラリー・間運営委員会
特別顧問=安藤忠雄、委員=千葉 学/塚本由晴/セン・クアン/田根 剛
後援:一般社団法人 東京建築士会/一般社団法人 東京都建築士事務所協会/公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部/一般社団法人 日本建築学会関東支部