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第1回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました

25/02/25 REPORT : デザイン基本のキ

第1回「JDPイナバデザインスクールトーキョー」を開講しました


  • 更新日:2025.03.24

記念すべきJDPイナバデザインスクールトーキョーの第1回目のテーマは、「デザイン基本のキ」。デザインに興味はあるけどよく分からない方や学生から第二、第三の人生をデザインしていきたい方まで、様々な属性・世代の方が参加してくださいました。

【レクチャー】 
最近色々なところでデザインという言葉が聞かれるようになっているのは、漠然とした不安感の中で、新しいことをやらなきゃいけないという大きな流れがあるのではないか?という話題提起からレクチャーがスタート。
その流れが起きている理由として、会社の経営の仕方や物事の動かし方が、従来の山登り型から波乗り型に変わってきているからではないかと、稲波校長は考えているといいます。
じゃあどうやって波に乗るのか?その1 つの方法として、デザイン思考は有効なのではないか。
稲波校長が考えるデザインの力は2 つ。
1 つ目は、とにかく自分たちを問い直すこと。2 つ目は、わくわく、楽しい、嬉しいという状況をどう作れるか。
そして、デザイン思考とは、物事をよくしていくための思考のフレームであり、プロセスを動かすことによって思考を早く回して、早く問題を解決をするように促していくのが大きな役割。
今回は、このプロセスを動かすことをワークで体験してもらいました。

【ワーク】
デザイン思考を回す6 つのプロセスのうち、今回は共感、課題定義、アイデア、コンセプト設計を考えるワークを実践。
まず校長による寸劇を観察するところからスタート。
個人でのワーク(10 分)→チーム内で各自のアイデアを発表(2 分/ 人)→チーム内で各自のアイデアにフィードバック(3 分/ 人) のターンを2 回行いました。
途中、フィードバックのポイントとコンセプト設計のコツの話を受けながら、最後に3 回目の個人でのワーク(5 分) をしてもらって全てのワークが終了。

【発表】
いずれのチームも取り上げた課題は近しかったですが、ビジネス化まで見据えたサービスなど” こと” にフォーカスしたチームもあれば、” もの” にフォーカスをしたチームもあり、様々なアイデアが出てきました。
また、ワークとフィードバックのプロセスを何度も回したことにより、当初のアイデアからブラッシュアップされていき、本人よりチームのメンバーがアイデアを理解している位、発表も含めて素晴らしいチームワークを見せていました。

【まとめ】
自分たちは答えを持っていない。そして正解はありません。
必要以上に悩んでも答えが出ないので、思考・実証のプロセスをどんどん回していくことが大事になってくる。誰もがたどり着いたら幸せになる” 正解” がある、という時代ではもはやありません。なので、どこが答えかに気づけるか、どう早く見つけられるかの一つの方法が、デザイン思考。
特に共感・観察・コンセプト設計が大事。プロセスの中での失敗の許容=可能性の消し込みが、より良い道を見つけていくために重要。

【感想】

  • デザインの視点が人によって全然違うとこから出てくるところがものすごく面白かった
  • 自分でそうだってこと言い切っちゃえばデザイナーに誰でもなれる
  • 繰り返しの大切さを学んだ
  • これからも自分の意見を絵に描いていきたい