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リエゾンセンター・ライブラリー「デザイン新刊本」紹介【2024年10月-12月】

リエゾンセンター・ライブラリー「デザイン新刊本」紹介【2024年10月-12月】



リエゾンセンター・ライブラリーは、東京ミッドタウン・デザインハブ内にあるインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで、毎月10日ほど不定期で開室しています。

 こちらでは、広義の「デザイン」に関する新刊書籍を約3ヶ月毎にピックアップし、各出版社さまのご協力のもとで、ご献本、またはお貸し出しいただいた本を展示する「デザイン新刊本紹介コーナー」を設けています。
展示用POPの右端にあるQRコードを読み取っていただければ、その場で本をご購入いただくことも可能です。

 今回は、2024年7月から9月に出版された本の中から、20冊をご紹介します。


調べる学習百科 お金のデザインと歴史

貨幣博物館カレンシア 監修(岩崎書店)

昨今キャッシュレスが浸透し、お金は目に見えにくいものとなりがちです。新紙幣が登場する今だからこそ、お金の中につまっている歴史やデザインを学び、改めてお金というモノを見直してみましょう。
本書の中では新紙幣についてはもちろん、お金の成り立ち、お金の歴史、世界のお金の情報といった様々な情報を掲載。さらに、お金の偽造防止の技術や昔起きたお金に関わる事件、実は価値がある珍しいお金なども紹介。

収納され続ける収納 生活者のデザイン史

北田聖子 著(雷鳥社)

誰もがあたりまえに行っている行為「収納」。どうして私たちは物をどうにか収納しようとし続けるのか。
本書では、「住まいにおける収納がどのように語られてきたか」をテーマに、収納の歴史を3つの章と10のパートにわけて編成。
現代から、過去にさかのぼるかたちで、時代ごとに変わっていく収納の意味や、それらがあらわれた文脈を、ことばを手がかりに取り上げます。

みたてのくみたて 見るだけでひらめくアイデアの本

田中達也 著(ダイヤモンド社)

Instagramフォロワー380万人超、展覧会の総動員者数200万人突破! 大人気ミニチュア写真家・見立て作家がやっている、論理的にアイデアを生み出す法則。
毎日作品を投稿し続けてきた秘訣とは? 田中達也氏のアイデア発想法が、作品写真や直筆の手書きイラストを楽しみながら「見るだけ」でわかる。

人工知能のうしろから世界をのぞいてみる

三宅陽一郎 著(青土社)

人間のような時間と空間の使い方を参考に組み立てられる人工知能。人間に限りなく近く…と設計されるかれらには世界がどのように見えるのだろうか。喜びや悲しみなどの感情はあるのだろうか。どのように私たちに影響を与え、与えられ、拡張されているのか。
人工知能、そして人工知能と共に生きる人間の主観世界のデザインを考えるために――

地図で読み解く 日本の新幹線

川島令三 監修(カンゼン)

東海道新幹線は、1964(昭和39)年10月1日の開業以来、観光やビジネスで利用されている。2024年までの60年間で、利用客数は約68億人にのぼる。
本書は、東海道新幹線をはじめとする日本の新幹線の「路線」「駅」の不思議や秘密、「歴史」を地図を使ってひも解く。新幹線の「これまで」と「これから」がわかる1冊。

シェーカー家具大全 歴史、デザイン、構造、製作技法などが、この1冊でわかる

宇納正幸、白木克洋、西川栄明 著(誠文堂新光社)

簡素で機能性に優れたシェーカー家具。デザイン、構造、製作方法などについて、数多の写真や図面と共に紹介。
シェーカー家具を作ったシェーカー教徒たちが、どのようなものづくりを行っていたかなどの歴史の解説から、アメリカのシェーカーコミュニティー跡やミュージアムで撮影した写真を、ふんだんに掲載しています。

60歳からの人生デザイン 手ぶらで、笑顔で、機嫌よく過ごすための美学

秋田道夫 著(ワニブックス)

心、人間関係、幸せ、お金、健康、時間など――。60歳から考え方を「デザイン」しなおせば、これからの人生が驚くほど上機嫌になる! フォロワー10万人超! 話題の70歳プロダクトデザイナーがはじめて語った60歳から毎日を機嫌よく過ごすための生き方。

クリエイティブという神話 私たちはなぜそれを崇拝するのか

サミュエル・W・フランクリン 著/加藤洋子 訳(河出書房新社)

万能薬のごとき「創造性(クリエイティビティ)」の概念は、いかにしてつくられ、社会に信仰されるにいたったのか?
文化史家にしてデルフト工科大学博士研究員の著者による、新しく痛快な米国現代史。

装いは内破する 身体と状況から創造へ

西尾美也 著(左右社)

大阪西成で地元のおばあちゃんたちと立ち上げたファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」でも注目される、 アートとファッションを架橋してきた気鋭の美術家による初単著。人と装いの新たな関係性をひらく〈ファッションデザイナー〉宣言。「装い」が閉ざしてきたコミュニケーションを、装いによって取り戻す。他者との関係のあり方を揺さぶる新たな実践。

都市とアートとイノベーション 創造性とライフスタイルが描く都市未来

南條史生 編著 他(幻冬舎)

クリエイティブとはすべてゼロから作ることではありません。 物の見方を変えたり、目標を変えたりする、それだけで十分クリエイティブなのです――。 「常識を疑う」ことから始めればいいのです。(「はじめに」より抜粋) 南條史生氏が国内外の有識者と語り合った、10年間の貴重な講演がまとまった一冊。

世界観のデザイン

岩渕正樹 著(クロスメディア・パブリッシング)

価値創造に取り組む21世紀の全てのビジネスパーソンに必要な能力は、現在とは異なる、新しい価値観や社会像を「夢想」する力である。本書が指南するのは未来社会の姿の描き方、夢想の技術である。パンデミックにより我々が全く「新しい生活様式」を余儀なくされたように、これまでの常識や価値観自体が変わってしまうような議題に対しては、目の前の数字やデータの延伸で未来を予測することはできない。想像・妄想・夢想を駆使し、「新しい世界観」を打ち出し、不確実な世界を自分たちの意志で切り拓いていく能力を事例をもとに解説していく。

図解でわかる 14歳から考えるAIの未来と私たち

インフォビジュアル研究所 著(太田出版)

AI(人工知能)新時代、その全貌 芸術から戦争まで。 AIが人間を凌駕する、そんな未来でAI は人を「幸せ」にできるのか? 14歳から読める! わかる! カラー図版満載の大好評シリーズ!!

The Original オリジナル ー 時代を超えるプロダクトデザインの系譜

深澤直人、土田貴宏、田代かおる 著(青幻舎)

21_21 DESIGN SIGHTで2023年3月から6月まで開催され、大きな反響を呼んだ企画展「The Original」を書籍として再編集。 「オリジナル=独創性」をテーマに選定した、19世紀から現在までのプロダクト約150点を解説と合わせて収録しています。

愛される建築を目指して

大西麻貴+百田有希 / o+h 著(TOTO出版)

若手ながら多くの実作を手がける、大西麻貴+百田有希 / o+hの建築作品集。デビュー作「二重螺旋の家」、日本建築学会賞(作品)受賞作「シェルターインクルーシブプレイス コパル」、最新作「さくらんぼ畑のオフィス」含む15作品を、写真や図面、解説文とで紹介。大西麻貴、百田有希それぞれの巻頭論文と、伊東豊雄氏、西沢立衛氏の寄稿文を収録。愛される建築とは何かを問い続ける、思想と作品をまとめた1冊です。

デザイン工学の世界

芝浦工業大学デザイン工学部 編(三樹書房)

「デザイン工学」は、デザインという行為を、工学的知識を使っておこなうための学問として、建築、IT、クルマ、家電、家具、都市計画、福祉など、あらゆる分野で必要とされている。本書では、デザイン工学の目的、プロセス、手法について、豊富な図版とともにわかりやすく解説。大学のデザイン学部でも教科書として採用され、デザイナーをはじめ、ものづくりや行政に関わる公務員を目指す人たちはもちろん、知識として知っておきたい方にも最適な一冊。新装版。

東京藝術大学未来創造継承センター年報 Creative Archive vol.1

東京藝術大学未来創造継承センター 編(月曜社)

芸術の何を、どのように継承するのか。新たな創造につながる仕組みをデザインし、未来をともにつくる「クリエイティヴ・アーカイヴ」――作品はもとより、楽器、記録、デジタルデータ、文書といった芸術資源や創造の過程、文脈などもアーカイヴ・保存・継承し、新たな表現や概念の開拓へと持続的な循環を促し、未来における芸術の役割を探求する。単に過去を保存するではなく、それ自体が創造的な実践であり、「未来」を創造する実験へ。東京藝術大学未来創造継承センター年報、創刊第1号。

コミュニティデザインの現代史 まちづくりの仕事を巡る往復書簡

饗庭伸、山崎亮 著(学芸出版社)

コミュニティデザイナーと都市計画家が「まちづくりの仕事の歴史が知りたい」と始めた文通。「どうも70年代の世田谷で、面白そうなことが始まっている」「地縁型まちづくりを辿ると神戸が気になる」「まちづくりに最適なスケールって何?」「事務所の経営とは?」と広がり続ける話題から参加を巡る思想の変遷が見えてくる。

DESIGN SCIENCE_02

THE DESIGN SCIENCE FOUNDATION 編(学芸みらい社)

戦争を止めようとしない世界のなかで、デザインには何ができるか? 生きることとデザイン、柔らかいロボット、コンピュータメディアがうみだす新たな自然、Well designedな環境、カタチの科学──。養老孟司、吉本ばななをはじめ、作家、ロボット制作者、コンピュータサイエンティスト、デザイナー、心理学者らが「当たり前」の日常を見直し、「平和のためのDESIGN×SCIENCE」を提唱する。話題作「01号」(3刷)に続く、シリーズ第2弾。オールカラー/日英対訳付き。

スマートシティとキノコとブッダ 人間中心「ではない」デザインの思考法

中西泰人、本江正茂、石川初 著(ビー・エヌ・エヌ)

未来の都市像「スマートシティ」は、どのようにデザインされ、どのように人々に生きられるのか? 本書では、その構想のために「人類とは異なる知性の象徴としてのキノコ」と「人類を超越した知性の象徴としてのブッダ」を召喚。現在の人間と都市と社会を相対化し、人間中心「ではない」アプローチで世界を捉え直す探求の道を、地中と宇宙から照らし出します。 さまざまな分野の先駆者たちとの対話を軸に、人間中心主義を超えるデザインのための理論、実例、練習問題を展開する一冊です。

「あたりまえ」のつくり方 ビジネスパーソンのための新しいPRの教科書

嶋浩一郎 著(ニューズピックス)

社会をつなげ、ビジネスを動かし、ブランドが愛される、PRの真髄は「合意形成」にあり。ノンアル、キャッシュレス、リモート勤務……は、いかにして「あたりまえ」になるのか? 新たな「常識」が日々、生まれる時代をリードするPR実践論、登場。

デザイン・フューチャリング 未来を探り、変化に導く思考ツール

ベネディクト・グロース、アイリーン・マンディア著 / 百合田香織 訳
(ビー・エヌ・エヌ)

デザインのツールを用いてさまざまな(望ましい)未来を想像して交渉できるようにすることを使命の中心に据える、デザイナーの新しい活動分野「デザイン・フューチャリング」。
カラーイラストや図版をふんだんに用いて、おすすめの27のツールと15の実例をわかりやすく提示し、戦略的に未来を形づくるデザイナーとしての新たな貢献領域を拓く一冊。

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2024年4-6月に出版された本は、こちらのページでご紹介しています!

ご献本いただいた書籍は、展示期間終了後も引き続きリエゾンセンター・ライブラリーにて開架しております。

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