Tokyo Midtown Design Hub
第105回企画展「Tama Design High School」を開催

第105回企画展「Tama Design High School」を開催



2023年11月20日 (月) から12月24日 (日) まで、東京ミッドタウン・デザインハブにて、「Tama Design High School」を開催しました。

「Tama Design High School」特設サイト
https://tub.tamabi.ac.jp/tdu/

「Tama Design University」は、「新しい世界をどうデザインできるのか?」を共通テーマにした、だれでも参加できる大学です。 2021年に初回を立ち上げ、今回は第3回目として、「Tama Design High School」を開催しました。誰もが参加できる学びの機会として、第⼀線で活躍するクリエイター、教育関係者、デザイン研究者、実務家らによる講義プログラムを開講し、⾼校の授業のようなスタイルで「初学者向けのデザインのお話」をテーマに、様々な切り⼝からお話しいただきました。

講義プログラムについて

講義は、以下のようなスケジュール・内容で実施しました。多摩美術大学TUBのYouTubeチャンネルでは一部を除き、無料でアーカイブをご視聴いただけます。

  • 11月27日(月) 17:00- 佐藤 卓 (グラフィックデザイナー)「そもそも、デザインてなんだろう?」
  • 11月29日(水) 18:00- 山内 佑輔 (プロジェクトデザイナー)「コミュニケーションとデザイン」
  • 11月30日(木) 18:00- 杉浦 太一 (株式会社Inspire High 代表取締役)「世界と教室を繋ぐ学びのデザイン」
  • 12月01日(金) 15:00- 土井 善晴 (料理研究家/おいしいもの研究所代表)「料理というデザインされたもの」
  • 12月01日(金) 18:00- 松田 行正(グラフィックデザイナー)「デザインの冒険」
  • 12月02日(土) 15:00- 草刈 大介 (ブルーシープ代表/PLAY! プロデューサー)「美術館におけるデザインの役割」
  • 12月02日(土) 18:00- 堀井 秀之 (i.school エグゼクティブ・ディレクター/(一社)日本社会イノベーションセンター(JSIC)代表理事/東京大学名誉教授)「生成AIが当たり前のデザイン」
  • 12月03日(日) 12:00- 遠藤 大輔(プラット・インスティテュート コミュニケーションデザイン学科 助教授) 「デザインのしくみ:かたちの読み書き」*オンライン登壇
  • 12月06日(水) 18:00- 鈴木 八朗 (社会福祉士・こども環境管理士/社会福祉法人 久良岐母子福祉会 常務理事/くらき永田保育園 園長)「子どもの遊びと学びのデザイン」
  • 12月07日(木) 18:00- 松本 理寿輝 (まちの保育園・こども園 代表/まちの研究所株式会社 代表取締役/ニューロダイバーシティ株式会社 代表取締役)「子どもと創発する社会のデザイン」
  • 12月08日(金) 19:00- 稲葉 裕美 (WEデザインスクール主宰/OFFICE HALO代表取締役)「知っておきたいデザイン基本のキ」
  • 12月09日(土) 13:00- 末永 幸歩 (アート教育家/アーティスト)「デザイン以前のアート思考とは?」
  • 12月09日(土) 16:00- 水野 学 (good design company代表/クリエイティブディレクター/クリエイティブコンサルタント)「デザイナーになるとこんなにも楽しい」
  • 12月10日(日) 15:00- 杉崎 真之助 (グラフィックデザイナー/大阪芸術大学デザイン学科教授/株式会社真之助デザイン代表)「アタマとカラダでわかるデザイン」*オンライン登壇
  • 12月11日(月) 18:00- 永井 由佳里 (国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学 理事・副学長)「クリエイティブ・デザイン」
  • 12月12日(火) 18:00- 橋本 陽夫 (橋本陽夫デザイン事務所代表)「デザインを丁寧に伝えよう」
  • 12月13日(水) 15:00- 長岡 淳一 (株式会社ファームステッド 代表取締役 / クリエイティブディレクター) 「農業をデザインで伝える」
  • 12月13日(水) 18:00- 小板 史美 (ピープル株式会社 赤ちゃん研究所 リーダー )「赤ちゃん観察をデザインする」
  • 12月14日(木) 18:00- 山藤 旅聞 (新渡戸文化中学校・高等学校 副校長/(一社)旅する学校 代表/(一社)Think the Earth メンバー/(株)ゲイト CSV教育デザイナー)「価値創造の教育デザインと実践」
  • 12月15日(金) 19:00- 山下 亮 (クリエイティブストラテジスト/アートディレクター)「デザイナーの手元で起きていること」
  • 12月16日(土) 13:00- 長崎 綱雄 (プロダクトデザイナー/NAOTO FUKASAWA DESIGN取締役/多摩美術大学統合デザイン学科教授/BRANCH主宰)「デザインはかたち」
  • 12月18日(月) 18:00- 早川 克美(環境デザイナー/京都芸術大学 大学院学際デザイン研究領域 教授)「創造的思考のすすめ」
  • 12月19日(火) 19:00- 佐宗 邦威 (株式会社BIOTOPE代表/チーフ・ストラテジック・デザイナー/多摩美術大学 特任准教授)「13歳からのビジョンのデザイン」
  • 12月20日(水) 18:00- 大橋 由三子( 多摩美術大学プロダクトデザイン専攻 教授/パスキーデザイン代表)「総合知を支える美術大学のデザイン教育」
  • 12月21日(木) 18:00- 小川 悠 (一般社団法人i.club 代表理事)「未来をつくるアイデアのデザイン」
  • 12月22日(金) 18:00- 長田 英知 (株式会社良品計画 執行役員 ソーシャルグッド事業部担当)「くらしの「ありよう」のデザイン」
  • 12月22日(金) 20:00- 井庭 崇 (慶應義塾大学総合政策学部 教授/株式会社クリエイティブシフト代表取締役社長/パターン・ランゲージ国際学術機関 The Hillside Group 理事)「未来をつくる言葉のデザイン」
  • 12月23日(土) 15:00- 山本 尚毅 (株式会社日本総合研究所 創発戦略センター所属/北陸先端科学技術大学院大学在籍)「想像とデザイン」
  • 12月23日(土) 18:00- 安斎 勇樹 (株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO/東京大学大学院 情報学環 特任助教)「問いのデザイン」
  • 12月24日(日) 17:00- 北崎 允子(武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科教授/デザインリサーチラボラトリー代表)「インタラクションのデザイン」
第一回目、佐藤卓氏の回

展示について

講義プログラム実施期間中には、東京ミッドタウン・デザインハブの会場内にて、美術⼤学で実際に使われるツールを⾝近な⽂具とあわせて観察したり、制作風景や最新の授業内容を知ることができる展⽰を開催しました。その様子を少しずつご紹介します。

まず入ってすぐの空間には、大きな黒板が設置されました。展示の情報やイラストが全て手書きで記され、その先への期待が高まる懐かしい廊下になりました。

入り口の大きな黒板

廊下を進むと、たくさんの学校机が見えてきます。展示台として使用したこの机は、2023年に閉館した3331 Arts Chiyodaから拝借したものです。作って捨てるという展示の当たり前を少しずつ見直し、借りられるものや再利用できるものを探しました。

学校机の並ぶ空間

会場の手前側にあるのは、「道具をながめる」展示です。
「かく」「けす」「きる」「はかる」「とめる」「のこす」という6つの行為のために、美術大学で使われる道具が集まりました。大きく重いものから細く折れてしまいそうなものまで様々ある道具の中には、普段滅多に見られないものもあります。
道具とともに机の上にあるのは、その特徴や使い方にあわせた手描きのイラストです。来場者はまずはぼんやりと眺めてそれらが使われている情景を想像し、気になると、そばに置かれた紙の一覧で名前と用途を照らし合わせていました。

代表的な行為
並べられた道具

会場中央のステージでは、前述の先生方による講義プログラムを開催しました。連日多くの来場者が学生として参加し、講義後、先生への質問に列をなす日もありました。講義の合間には3人のアーティスト・デザイナーによるワークショップも行われ、普段接することのないアートに触れたり、ものづくりの楽しさを体験する機会となりました。
またステージ裏には、Tama Design High Schoolの「バックステージ」を展示。コンセプトが決まるまでの資料から、Webサイト制作時のスケッチ、設営の写真まで、普段の展示では見ることのない裏側をちらりと覗ける空間でした。

講義を開催したステージ
ワークショップの様子
バックステージ

そして会場後ろ側に設けられたのは、「学びをながめる」展示です。
デザインの学び舎にあるたくさんのカリキュラムの中から、9つを抜粋しました。黒板でできた展示台には教授の出題意図や学生の制作への想いが書き込まれ、作品やそれに至るまでのプロセスが並びました。

学びをながめる展示

ひととおり展示を見終わった後は、感想文の提出です。140字のオリジナル原稿用紙の横には、クレヨン、筆ペン、油性ペンなどさまざまな青い筆記用具が用意され、老若男女が思い思いに感想を書いていました。極太の油性ペンでのびのびと描かれたもの、ボールペンの丁寧な字できっちりとマス目が埋められたもの…自分より前に来た誰かの感想を読む様子は、楽しげな放課後のようでした。

感想文の提出

Tama Design Universityでは、今後もデザインについて、さまざまな情報、授業をお届けしていきます。
講義の動画アーカイブはこちらからご覧ください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLsUsZsSePhSGrH7uL2UTPh9xo5_EYoe9q


「Tama Design High School」概要

会 期:<講義>2023年11月27日(月)〜12月24日(日)
    <展示>2023年11月20日(月)~12月24日(日) 11:00~19:00 会期中無休
入場料:無料
会 場:東京ミッドタウン・デザインハブ(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)
主 催:東京ミッドタウン・デザインハブ
運 営:多摩美術大学 TUB
監 修:永井一史(多摩美術大学 統合デザイン学科教授)
企画構成:多摩美術大学
プログラム協力:稲葉裕美(WE デザインスクール主宰)
制作協力:吉田あさぎ、西尾仁、三浦あかり

<Youtube アーカイブ>
https://tub.tamabi.ac.jp/tdu/


多摩美術大学 TUB